グアム・エキストリームアドベンチャーレース3



7月13日、午前6時。湾の向こうから顏を覗かせた朝日に向かって、今年3回目となるグアムエキストリームアドベンチャーレース「GEAR」3がスタートした。
このレースは四名のチームを組み、与えられた地図をもとにチェックポイントを捜し出しながらゴールを目指す。様々な手段を使って進むのだけど、今回はシーカヤック、コースタリング、マウンテンバイク、キャニオニング、トレッキングが用意されている。

「とれとれ東龍門」英名オリエンタルドラゴンズは男性二名、女性二名のミックスクラスにエントリーしている。 キャプテンは自転車乗りであり、既に数多くのアドベンチャーレースに参加している木元啓。 カヤック、クライミング、冬山などのアウトドアアクティビティをバックボーンに持つ平野直子。 プロフェッショナルトライアスリートであり、チームのムードメーカーでもある佐藤浩巳。 そして、MTBラリーレイドでは成績を残すも、アドベンチャーレースはこれが初めての館正訓の四人だ。



シーカヤックとコースタリングでPC1からスタート地点まで往復したあと、コースは内陸部へトレッキングで向かう。海岸から立ち上がった崖の上のPC2でマウンテンバイクに跨がると最後尾からの追い上げが始まった。二つの台風にやられたグアムのトレールは道と川の区別がつかなくなっており、マウンテンバイクの乗車を拒む。しかし、九州には一枚岩の川底を利用した林道の跡があり、そこを走り込んでいる僕らにとってこれは十分に道だ。歓声をあげながら走って来る僕らに日本から来たカメラマンは

「辛そうな表情を撮ろうと思って待っていたのに」

と苦笑していた。



PC3からはトレッキング。道が無い区間を進むセクションだ。地図を見た時に三つのルートが考えられた。ひとつは川を溯上するルート、もうひとつは枯沢を登るルート、最後に尾根を通るルートだ。結局尾根のルートを選んだのだが日中のグアムの日差しは厳しく、木元と館が熱射病になってしまった。休み休みなんとかPC 4まで辿りついたがかなりひどい状態だった。主催者は川を想定してコースを作ったらしい。

「グアムの日中は尾根に上がっちゃダメだ」

4からもう一度マウンテンバイクに乗り換え赤土の林道をひたすら進む。リゾート地の入口に有るPC5でバイクを降り、トレッキングでPC6を目指す。ここはPC3と同じ場所でとてつもなく大きなループを描くことになる。ここからしばらく地図に載っていない舗装路を歩く。実はこの地図は30年ほど前の物で、それしかないのだそうだ。

「ギリギリだな。頑張れよ」

PC6のスタッフがそう言って送り出してくれた。PC7には制限時間があり、それを過ぎるとPC7からPC8までのキャニオニングに入れない。あと一時間、厳しい状況だ。結果から言うと間に合わせることはできなかった。尾根からPC7が有る谷に降りる道がどうやっても見つからず、舗装路を大きく迂回したからだ。日没後の山道にヘッドランプを頼りに進入。蚊に襲われながらPC7へ到達した。舗装路に戻ってPC9へ下り、マウンテンバイクでゴールを目指す。スタート地点まで戻ると、最後は四人で松明を持ち、沖の島まで往復。チームフラッグと共にゴールだ。



結果はミックスクラスで2位。様々なトラブルを抱え決してベストではないチームコンディションを考えれば、いい手応えだったと言えるだろう。しかし、レース中

「本当にお前達は楽しそうだな」

と言われる東龍門とは言え、戦うことを諦めているわけではない。いや、戦うことを楽しんでいるからこそ、既に来年に向かって各自必要なことに取り組んでいる。

来年のグアム、期待していただきたい。

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