今、あなたの脂肪は燃えていますか?

  

ではどうやったら脂肪を燃やせるのでしょう?

今までの話の中で、運動がある強度を越えると脂肪ではなく、血糖を使ってしまうと言う事でした。と言う事は、脂肪燃焼域に押さえておく必要が有ります。

でも、それはとても簡単な事なのです。
心拍数で強度を知ろう

エネルギー燃焼域と心拍数(脈拍数)には相関関係が有る事が知られています。心拍数が高くなれば運動強度が高くなっていると判断ができるのです。

 
●ターゲットゾーンで脂肪を燃やす

では、どの心拍数で行えばいいのでしょう。いくつかの計算式が有り、それをもとに推測する事が出来ます。

一つは最大心拍数の60%〜75%と言う値です。
最大心拍数を実測できる場合はかなり正確な物になってきますが、最大心拍数を計算で求めた場合、誤差が大きくなる可能性が有ります。

もう一つは180から年齢を引いた値を脂肪燃焼域の上限として推測する方法です。これはマフェトン理論と言って多くの長距離系アスリートに支持されています。

ただし、その値が即、脂肪燃焼域になるかと言うと、残念ながらそうでは有りません。やはり個人差が有るため、微調整が必要になってきます。この辺が僕らパーソナルトレーナーの腕の見せ所になりますね。

もしご自分の値を知りたいと思われたら、遠慮なくメールをください。
●30分だけでいい?

そうなんです。

15分かけてターゲットゾーンに上げていきます。5分間ターゲットゾーンを維持して、10分間で徐々に心拍数を落としていきます。

これだけで十分なのです。

もちろん、ターゲットゾーンを維持する時間が長いほど脂肪燃焼域のトレーニング効果は上がります。

それよりも、恐い間違いが有ります。
●え?酸素の借金?

酸素負債と言われる現象です。

人間の身体は運動を始めてから15分から20分程度、酸素を上手に利用する事が出来ません。その間は運動強度が低くても無酸素運動になっています。
無酸素状態では脂肪を利用する事は出来ず、血糖(グリコーゲン)を分解してエネルギーを取り出しています。

これを徐々に酸素を使える状態に持っていくのがウォームアップの重要な一面である事を覚えておいてください。

ターゲットゾーン下限付近の心拍数で10分から20分前後まで運動を続けると、強度は変わらないのに心拍数が上昇し始めます。
ここで、上手に運動強度を落として心拍数がターゲットゾーンを外れないように調整する必要が有ります。

そして、ここが酸素負債状態を抜け有酸素状態に入る境目なのです。
●簡単だけど難しい

つまり、たった30分の運動ですが、ウォームアップを必ず15分以上行う事、ターゲットゾーンを越えない事、など守らなければならない事が多すぎるかもしれません。
でも、これを守るのが大変な人ほど脂肪を使えないと言う事なのです。競技者ならベース能力の不足、痩せたい人ならせっかくの運動が逆効果になる、と言う事なのです。

大変でも、この状態を維持してください。週に2回、1ヶ月も続ければ体調が変わってきた事に気づけるでしょう。

こんな強度でいいの?物足りない

きっとそうでしょう。
初めのうちはこんなに強度が低くていいの?と思うはずです。特に競技者の方はそうでしょう。

それは勘違いです。その強度でしか運動できないほどあなたの脂肪燃焼域はトレーニングされていないのです。

3ヶ月、4ヶ月と続けていくと、今度はその心拍数を維持するのが大変になるほど心拍数が上がらなくなってきます。この状態を獲得するのが目標です。それまで頑張ってください。

それでは、脂肪燃焼についての話をいったん終わります。
痩せたい人もここまでくれば、体脂肪率をコントロールする事が出来るようになります。運動能力を向上させる事が、健康に与える影響を実感していただけると嬉しいです。
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Nov 13 2000